プロフィール

インファイトジャパン INFIGHT JAPAN

2000年より日本で活動を始めたブラジリアン柔術アカデミーでインファイトはブラジル国内に多数の道場を有する大型のアカデミー。日本国内では、群馬(大泉町:本部)、埼玉(吉川市)、栃木(真岡市)のチームで活動しており、本部の所在する大泉道場はブラジルの方を中心にキッズを含めて100名近くの会員が在籍する大規模道場(メガジム)です。

代表 Renato Silva(ヘナート・シウバ) 柔術黒帯

略歴

19才から日本でブラジリアン柔術を始める。

2009年JJFJ全日本柔術大会アダルト黒帯レーヴィ級優勝

2010年BJJFJ全日本選手権アダルト黒帯レーヴィ級優勝

2010年IBJJFヨーロッパ選手権マスター黒帯レーヴィ級準優勝

    


ヘナート シウバ インタビュー 

Renato Silva ブラジリアン柔術との出会い より引用

「ブラジリアン柔術の虜になった男ヘナート・シウバ。彼は日系ブラジル人で出稼ぎ労働者として日本へやってきた。ブラジリアン柔術を知らなかったらきっと一般人のままその名を知られることもなかっただろう。」

柔術を始めたきっかけは?
以前に柔道をやってる友達がいたんだ。柔道教室も通ったことがあったけど自分のやりたいことじゃなかった。やっぱり寝技に興味があった。19歳で結婚をして、伊勢崎で柔術教室がはじまるのを聞いて、すぐに入会の申し込みをしたんだ。それから今日までずっと柔術をやってる。

柔術はどんな格闘技?
柔道と似ているのかな。試合は二人とも立った状態からはじまる。柔道は技で1本をとったら終わるけど、柔術は相手を倒してからいろいろな寝技をかけながらポイントを稼いでいく。柔術は元々日本の武術。日本の柔術にはパンチや蹴り技もある。カルロスグレイシーとエリオグレイシーがブラジリアン柔術というスタイルを作った。ブラジリアン柔術は少しスタイルが変わったけど、それが全世界に広まったんだ。柔術が広まった一番のきっかけはUltimateFight。いろいろな武術のアスリートが参加する大会で、グレイシーは当時80kgの体重で、120kgの相手に勝ったりした。それで全世界で一気にブームになった。

柔術は柔道のように帯制度はある?
白からはじまって、青、紫、茶そして黒に上がっていく。子供の場合はもっとたくさん分かれている。カテゴリーは年齢と帯の色で分かれている。黒帯まで10年ほどかかるけど道場主によって大きく異なる。なぜなら、柔術の場合は道場主がその人の実力をみて与えるものだからだ。大会の実績が大きく影響してくるんだ。だから道場主が生徒に可能性があるとみた時、白帯のままでたくさんの大会で2,3年実績を作ったりする。でも長年やってもうまくならなければずっと白帯だし。大会は帯によってカテゴリーが分かれるので、大会で実績をあげるために1つの帯の色で何年も続ける人もいる。道場主が各生徒を見極めて帯の色を判断していく。柔術の場合、帯の試験はない。
基本的にはそうなるが、場合によってはそうでもない。実力がなくても柔術が大好きで、長年柔術に携わって周りから活動が認められれば黒帯になる人もいる。だから強いか弱いかだけでその人の黒帯を判断するものではない。柔術における活動を総合的に見て判断する。

家族全員が柔術をやっているんだね。
そう。妻は6,7年もやっている。僕がアカデミーで教え始めた時からやっている。自然に学んでいったんだ。柔術は僕たちのライフスタイルだから。妻にはイベントやアカデミーの経営とかも任せている。長女は4歳の時から。一番下の子はもう始めている。これから生まれる子にも絶対に柔術をやらせるね。やりたくなくてもやることになるだろう。

娘さんも柔術を?
そうなんだ。柔術は女の子でも気軽に学べる安全な武術。柔術を学ぶと自信がもてるから、精神的にもとてもいいんだ。落ち着けるから、危険な状況にも対応できるようになる。普通はもめごとになった時、喧嘩をしたくなるものだが、柔術を学んだ人だと喧嘩になることはない。相手を攻撃することは恥だから。集中力がついて自分をコントロールできるするようになる。長女のヘナータは今オレンジ帯。大会に参加もしているし、世界大会で優秀な成績が残せることを祈っている。

今は柔術を教えている?
僕は2つの柔術アカデミーを営んでいる。群馬県大泉町と栃木県真岡市。真岡市では10%がブラジル人、90%が日本人。大泉町では90%がブラジル人、10%が日本人。4歳から50歳までと幅広い。女性も学んでいるけど少ない。妻が一緒にやっていた時はもっと入りやすかったけど、今妊娠しているのでやっていない。

柔術だけで生活できる?
いや、工場で仕事をしながらアカデミーを運営している。5時まで仕事をして、それからアカデミーへ行く。月曜日はアカデミーの休みだけど、大会がある時は生徒を連れていく。いつか柔術だけで生活ができるように毎日一生懸命やっている。

将来の夢は?
全世界で優勝すること。ヨーロッパの大会でメダルが取れた時はすごくうれしかったからね。もうひとつの夢は僕の生徒も活躍をしていくこと。日本の中で注目される柔術アカデミーに育てていくことだね。

今までで獲得したメダルは?
いろいろあるけど、代表的なのは2009年JJFJ 、2010年BJJ全日本選手権大会アダルト黒帯レーヴィ級優勝、IBJJFヨーロッパ選手権準優勝がある。

メッセージを
柔術アカデミーを探してみてほしい。柔術はとても奥が深い武術だから何年やっても終わりがない。いつでも学ぶことがあって、体にも頭にもいいスポーツ。一度やってみたらブラジリアン柔術の魅力を知ることができるだろう。
いじめにあった子で柔術を始めた子供はたくさんいる。自分を守るだけでなく、とにかく自信がつく。2人ひどいいじめにあっていた生徒がいた。一人は8歳の子で背がとても低い子なんだけど、柔術をはじめてから、他の子供が彼に手を出そうとしてたら、柔術の絞め技で返した。それから誰もいじめなくなった。だけど絶対に忘れてはいけないことは、柔術は自分を守るための武術であるということ。ケンカで強くなりたいから柔術をやりたいと思っている人もたくさんいるけど、そういう考えでやってはいけない。僕たちInfightアカデミーでは柔術を使ってケンカをしたらアカデミーから追放される。アカデミーすべての人の名誉にかかってることだから。ケンカに強くなりたいから柔術をはじめる人もいるけど、長続きしたためしがない。柔術には恐いイメージがあるかもしれないけど、本当はとても奥が深い武術なんだ。勇気を出して一度道場の門を叩いてみてほしい。